創立70周年記念「平家物語」公演を2019年に上演いたしました。
それから3年。地球規模のコロナ禍の中に突入しました。
若い研究生や子どもたちは、未来の成長の為、73回目の定期発表会を催し「チャレンジひとり舞台」新作の
「鶴」(亡き兵士のためのレクイエム)や白鳥五十鈴、河島真之氏の「真夏の夜の夢」など、コロナ禍で今まで
会場にいらっしゃれなかった方々が、楽しみに大変喜ばれ、大好評でご覧戴きました。
今度は、発表会ではなく3年振りの公演として「楽しい劇場へようこそ」を開催いたします。この「楽しい劇場へ
ようこそ」は、鹿児島県バレエ協会設立50周年記念として開催いたします。鹿児島の文化界で一番早く設立
されたもので、鹿児島県各地を巡回公演し各地域の皆様に感動を与え、青少年のための芸術鑑賞事業として
文化意識を高めて参りました。
その鹿児島県バレエ協会50周年を記念して「楽しい劇場」の開演です。
第1部では、「眠れる森の美女」より5人のオーロラ姫がオーソドックスに踊り、「ペトルーシュカ」人形の競演
では、白鳥五十鈴、小林貫太氏の演技が輝きます。
第2部華麗なる作品集では、「タリスマン」神々の世界を柳元隆太郎、伊地知真梨。鹿児島初演「フローラの
目覚め」ドリゴの気持ちの良い曲にのせて4人の女神が舞います。「ライモンダ」ダイナミックなグラズノフの音楽に
のせてジプシーの踊り。白鳥見なみ引退公演より13年振りに舞台復帰し、ウェーバー作曲、ミハエル・フォーキン
振付の「薔薇の精」薔薇を西野隼人氏、少女を白鳥見なみにて上演いたします。
第3部は、白鳥五十鈴新作の「メメント・ヴィータ」~生を想え~作品と云うのは、懸命に努力し考える人に
与えられるものと、私は思っています。この作品も写真家の藤原新也氏に会う所から始まったようです。
そして、足立恒氏(照明)、立石勇人氏(映像)、suzuki takayuki氏(衣裳)のスペシャルスタッフに恵まれ、
またとない永遠の一瞬がここに生れるのです。「メメント・ヴィータ」最後までお楽しみください。
最後になりましたが、マスコミ各社各機関の皆様、後援会会長の津曲貞利様始め後援会会員の皆様
御支援御協力有難うございました。厚く御礼申し上げます。
本日は、皆様御来場誠に有難うございました。
深い感謝を込めて
白鳥見なみ
皆様御多忙の中を当公演に御来場下さいまして誠に有難うございます。
本日は、鹿児島県バレエ協会創立50周年事業の一環として、3年振りとなる大がかりな白鳥バレエ公演を
上演いたします。
2017年に、老若男女の観客へ向け、独自の切り口でバレエに色々な角度から触れて頂こうと企画した「楽しい
劇場へようこそ」をバージョンアップし、全く新たな構成にて上演いたします。自分でも興奮するような素晴らしい
スタッフ・キャストが私の企みに参画してくれる。そんな幸運に恵まれ本当に感謝の思いでいっぱいです。
私は舞台の裏側を見ながら育ちましたが、実はその裏側におもしろさがあり、支える人々の技や力の結集に
大きな魅力があると常々思っておりました。その一瞬で消えなくなる生のパフォーマンスのために、その幻のような
時間を創造するために使うエネルギーと知恵、汗と涙があり、その全てが、舞台の醍醐味と感じます。
私は、その「刹那」の一夜の夢をせめて一かけらでも皆様の記憶に留める事が出来る様な輝きで満た
したいのです。
丁度100年前アンナ・パブロワが日本で「瀕死の白鳥」を上演したことで、バレエ芸術が根付くきっかけと
なりました。
70周年の上演後(2019)誰も予想できない世界的な、いえ、地球規模の打撃を人類全体が受けました。
今まで当たり前だったことが、かけがえのないことに変わり切実に1人1人が模索しながら、新たな日常を生き
抜こうとしています。
その中、リスペクトしてやまない写真家 藤原新也氏の作品と言葉に触れたり、世界的チェリスト ヨーヨー・マ氏
の音楽と、ボーダレスな活動に触れ、生の喜びに満ちた作品を創りたいと共鳴いたしました。新作「メメント・
ヴィータ」とは、藤原新也氏の造語で、今年発表された話題の写真集「祈り」~メメント・ヴィータ(生を想え)~
より許可を得て使わせて頂いた「テーマ」です。
目・耳・心が劇場に酔う日、そんな日になりますように。
幕が開くのを皆様も共にワクワクして劇場へお越しくださったはず。
精一杯の躍動をお見せできると願って・・・・・・。
白鳥五十鈴
この度は、白鳥バレエ公演『楽しい劇場へようこそvol.2』にご来場頂き誠にありがとうございました。 満場の温かい拍手につつまれて成功裡に幕をおろすことが出来、感謝申し上げます。
第2部「薔薇の精」で出演を予定しておりました白鳥見なみは、開演直後のアクシデントにより負傷し、ドクターの診断により身体上の大事をみて、降板することとなりました。 出演を楽しみにされていた皆様にはご迷惑、ご心配をおかけいたしましたこと、心よりお詫びいたします。 また関係者の皆様へ多大なるご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。
近い将来みなさまの前で、不死鳥白鳥の復帰公演を上演いたしますので、ご期待くださいますようお願いいたします。
※写真は白鳥見なみの前日のリハーサルの時のもの
作曲/ストラビンスキー 振付/白鳥五十鈴
アンナ・パブロワが日本へ来日してから100年。 「瀕死の白鳥」を上演してからバレエ旋風が巻き起こる。 バレエの歴史に名を刻む偉人たち、そして今もなお舞台に命を燃やす者たちは、世界中に存在する。
解説 | ストラビンスキー作曲のバレエ作品。初演ではニジンスキー、カルサーヴィナが踊る。 主人公のパベットは、命を吹き込まれて踊る。バレエダンサーもまた振付師に命を吹き込まれて踊る。 時にいびつな人形の動きは、肉体を操るダンサー自身の苦悩にも似ている。 |
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ここは、とある舞台。今日もまた、司令塔である振付師に踊らされる人形たち(バレエダンサーたち)がいる。 それを覗き見るとそこには…。1人のダンサーのモノローグを垣間見る観客は、共にバレエの世界へ足を踏み入れる。
楽屋でのモノローグ
作曲/ピョートル・チャイコフスキー 振付/マリウス・プティパ
解説 | ジュール・ペローのおとぎ話を題材とするチャイコフスキー作曲、マリウス・プティパ振付のグランドバレエ。第1幕より華やかな1場面を「楽しい劇場へようこそ」ヴァージョンに再振付しご覧いただきます。 |
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絢爛豪華なステージが見る見る仕上がっていくと、今、花開かんとする美しいバラのような5人の姫たちが登場する。バレリーナは、王妃にスイッチ。プティパのグランドバレエの華やかな祝宴。
作曲/モーツァルト 音楽/恋とはどんなものかしら
作曲/リッカルド・ドリゴ 振付/マリウス・プティパ
解説 | 天界の女王は、娘 女神ニリティに地上へ修行に遣わせるため「タリスマン」(お守り)を持たせる。そのニリティのお供をする風の神ヴァイユとの下界へ旅立ちのシーン。 |
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作曲/リッカルド・ドリゴ 振付/マリウス・プティパ
解説 | 鹿児島初演。セルゲイ・ヴィハレフは、マリウス・プティパの原振付を復活させた。最近は、国際コンクールでもヴァリアシォンを目にするが、パ・ダクション全体の上演は珍しい。 |
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作曲/アレクサンドル・グラズノフ 振付/マリウス・プティパ
解説 | 1898年初演。異国情緒溢れる民族舞踊の躍動感と迫力あるキャラクターダンス。 |
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公演できなかったプログラム
作曲/カール・マリア・フォン・ウェーバー(編曲:L.H.ベルリオーズ)
振付/ミハイル・フォーキン
初演/ディアギレフ・ロシア・バレエ団(1911年4月)
衣裳/レオン・バクスト ※今回の公演衣裳は林なつ子製作
解説 | 場面は、若い娘の寝室。 彼女は舞踏会からたった今帰って来たばかりです。 初めての舞踏会の素晴らしさを思い出しながら思いに浸っている。 彼女は、手に持った薔薇を優しく見つめます。 夢心地でいい香りをかぎながら眠ってしまいます。 窓から薔薇の精が入って来ます。 彼は、眠っている娘をさっと腕に抱き寄せ、素晴らしかった舞踏会を再現するかのように一緒に踊ります。 舞台は、少女の夢を表現しております。 初演では、ワスラフ・ニジンスキー(彼はこの役で世界中の喝采を博しました)が薔薇の精を踊り、相手役は、 タマーラ・カルサヴィーナでした。 このバレエを語る時、ニジンスキーの伝統的な素晴らしい踊り(彼が退場する時見せる跳躍)は今でも語り草に なっています。 |
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構成・台本・振付・演出/白鳥五十鈴
◆藤原新也 プロフィール
1944年に福岡県門司市(現 北九州市)に生まれた藤原新也。東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表します。1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、社会に衝撃を与えます。また同年に発表された『メメント・モリ』は、若者たちのバイブルとなりました。1989年には、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、帰国後は自身の少年時代を過ごした門司港で撮影した『少年の港』をはじめ、日本にカメラを向けます。そして旅のはじまりから50年後、現代の殺伐を伝えるニュースを背に、大震災直後の東北を歩き、コロナで無人となった街に立って、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めます。そして藤原の見た、人が生き、やがて死へと向かうさまは、現在形の〈メメント・モリ(死を想え)〉へと昇華され、新たな姿でわたしたちの「いま」を照らします。 藤原の表現活動で特筆すべきは、写真、文筆、絵画、書とあらゆるメディアを縦横無尽に横断し、それぞれの領域において秀でた表現を獲得していることにあります。
第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞を受賞。著書に「全東洋街道」「東京漂流」「メメント•モリ」「アメリカ」「渋谷」「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている」「日々の一滴」など。写真集に「少年の港」「千年少女」「花音女」「神の島 沖ノ島」(著書)などがある。2022年「祈り」出版。
鹿児島県バレエ協会創立50周年記念事業のひとつとして今回、3年振りとなる大がかりな白鳥バレエ公演を上演いたします。
2017年に、老若男女の観客へ向け、独自の切り口でバレエに色々な角度から触れて頂こうと企画した「楽しい劇場へようこそ」をバージョンアップし、全く新たな構成にて上演いたします。自分でも興奮するような素晴らしいスタッフ・キャストが私の企みに参画してくれる。そんな幸運に恵まれ本当に感謝の思いでいっぱいです。
私は舞台の裏側を見ながら育ちましたが、実はその裏側におもしろさがあり、支える人々の技や力の結集に大きな魅力があると常々思っておりました。
その一瞬で消えてなくなる生のパフォーマンスのために、その幻のような時間を創造するために使うエネルギーと知恵、汗と涙があり、その全てが、舞台の醍醐味と感じます。
私は、その「刹那」の一夜の夢をせめて一欠片でも皆様の記憶に留める事が出来るような輝きで満たしたいのです。
70周年の上演後(2019)誰も予想できない世界的な、いえ、地球規模の打撃を人類全体が受けました。今まで当たり前だったことが、かけがえのないことに変わり、切実に1人1人が模索しながら、新たな日常を生き抜こうとしています。
その中、リスペクトしてやまない写真家 藤原新也氏の作品と言葉に触れたり、世界的なチェリスト ヨーヨー・マ氏の音楽と、ボーダーレスな活動に触れ、生の喜びに満ちた作品を創りたいと共鳴いたしました。
新作「メメント・ヴィータ」とは、藤原新也氏の造語で、今年発表された話題の写真集「祈り」~メメント・ヴィータ(生を想え)~より許可を得て使わせて頂いた「テーマ」です。
目・耳・心が劇場に酔う日、そんな日になりますように。
幕が開くのを皆様も共にワクワクして劇場へお越しくだされば幸いです。
鹿児島県バレエ協会創立50周年記念事業のひとつとして今回、3年振りとなる大がかりな白鳥バレエ公演を上演いたします。
2017年に、老若男女の観客へ向け、独自の切り口でバレエに色々な角度から触れて頂こうと企画した「楽しい劇場へようこそ」をバージョンアップし、全く新たな構成にて上演いたします。自分でも興奮するような素晴らしいスタッフ・キャストが私の企みに参画してくれる。そんな幸運に恵まれ本当に感謝の思いでいっぱいです。
私は舞台の裏側を見ながら育ちましたが、実はその裏側におもしろさがあり、支える人々の技や力の結集に大きな魅力があると常々思っておりました。
その一瞬で消えてなくなる生のパフォーマンスのために、その幻のような時間を創造するために使うエネルギーと知恵、汗と涙があり、その全てが、舞台の醍醐味と感じます。
私は、その「刹那」の一夜の夢をせめて一欠片でも皆様の記憶に留める事が出来るような輝きで満たしたいのです。
70周年の上演後(2019)誰も予想できない世界的な、いえ、地球規模の打撃を人類全体が受けました。今まで当たり前だったことが、かけがえのないことに変わり、切実に1人1人が模索しながら、新たな日常を生き抜こうとしています。
その中、リスペクトしてやまない写真家 藤原新也氏の作品と言葉に触れたり、世界的なチェリスト ヨーヨー・マ氏の音楽と、ボーダーレスな活動に触れ、生の喜びに満ちた作品を創りたいと共鳴いたしました。
新作「メメント・ヴィータ」とは、藤原新也氏の造語で、今年発表された話題の写真集「祈り」~メメント・ヴィータ(生を想え)~より許可を得て使わせて頂いた「テーマ」です。
目・耳・心が劇場に酔う日、そんな日になりますように。
幕が開くのを皆様も共にワクワクして劇場へお越しくだされば幸いです。
鹿児島のクラシックバレエの草分けである白鳥バレエ主宰。1969年、文化庁芸術祭に地方から初めての参加を果たす。1973年再び芸術祭に参加。NHKバレエの夕べ、日本バレエ協会フェスティバル等にソリストとして出演。中央バレエ界でも活躍している。文化庁芸術祭参加以来、国内外で活躍、文化庁芸術祭参加作品『ヤマトタケル』『耶馬台』『平家物語』他多くの創作バレエを制作。九州バレエ界のリーダー的存在である。1990年日本の『白鳥の湖』と評された『平家物語』で3回目の文化庁芸術祭参加。シンガポール芸術節の招聘公演や、ロシアとのジョイントコンサートなど、海外との文化交流においても本拠地鹿児島より広く発信している。また「青少年のための芸術鑑賞事業」など、地方文化振興のための活動も、47年にわたり先駆的に取り組み活動している。
鹿児島のクラシックバレエの草分けである白鳥バレエ主宰。1969年、文化庁芸術祭に地方から初めての参加を果たす。1973年再び芸術祭に参加。NHKバレエの夕べ、日本バレエ協会フェスティバル等にソリストとして出演。中央バレエ界でも活躍している。文化庁芸術祭参加以来、国内外で活躍、文化庁芸術祭参加作品『ヤマトタケル』『耶馬台』『平家物語』他多くの創作バレエを制作。九州バレエ界のリーダー的存在である。1990年日本の『白鳥の湖』と評された『平家物語』で3回目の文化庁芸術祭参加。シンガポール芸術節の招聘公演や、ロシアとのジョイントコンサートなど、海外との文化交流においても本拠地鹿児島より広く発信している。また「青少年のための芸術鑑賞事業」など、地方文化振興のための活動も、47年にわたり先駆的に取り組み活動している。
白鳥 五十鈴
4歳より母 白鳥見なみに師事。「ヤマトタケル」「邪馬台」などの文化庁芸術祭参加東京公演や、日本バレエ協会公演、フランスのプルミエルダンスールとの「ジゼル」など、先駆的な活動の白鳥バレエ成熟期にあたる。バレエ初主演作は「かぐや姫」、白鳥バレエの4回目の文化庁芸術祭参加作品である「平家物語」全3幕では、小督というソリスト役を踊り高い評価を得た。当時17歳。その当時より、鹿児島県バレエ協会の青少年のための芸術鑑賞事業「バレエへの招待」にソリスト出演し、現在はプリマとして主体となり現在まで続いている。また、役者としても活動。文学座演劇研究所31期卒業後、大山勝美氏主宰の東京アクターズスタジオ(6期)卒業。以後、ドラマ・舞台・映画などで経験を積んだ。バレエは、ワガノワバレエ出身の指導者・コリオグラファー(振付師)であるエレーナ・レレンコワ振り付け「ロミオとジュリエット」で、ジュリエット役を射止め演劇性の強いバレエの世界に活路を見出した。ロシアスターズバレエ勢と共に、華やかな白鳥バレエ創立50周年の記念を飾った。 クラシックバレエ作品や振り付け作品もレパートリーを増やし「ラ・シルフィード」や「ライモンダ」「ワルプルギスの夜」などプリマとして主演。
小林 貫太
父・小林恭に師事。バレエを始める。1996年国立北京舞踊学院に留学、同学校長・曹錦栄に師事。1998年帰国。1999年チャイコフスキー記念東京バレエ団に入団。その直後、約2ヵ月半に渡って行われた第18次海外公演に参加、ヨーロッパ3カ国10都市の名門劇場の舞台を踏む。退団後はフリーダンサーとして活動、日本を代表する振付家とレベルの高い舞台を数多く踏む。2007年より都民芸術フェスティバル日本バレエ協会公演に参加。主要な役柄を演じ好評を得る。2009年松本道子バレエ団公演「ラ・シルフィード」ではレニングラードバレエ団のエラノラ・ケケリーゼの指導による魔女マッジ、2011年『石の花』のセビリアン役を演じる。2016,17年には『カフェエバー』で小牧正英氏が初演した大公役を務め、いずれも高い評価を得る。日本では珍しい古典バレエに携わっている。また、2005年より小林恭バレエ団公演の演出にも取り組み「ペトルーシュカ」「シェヘラザード」「ノートルダム・ド・パリ」「バフチサライの泉」等を手がけている。2009年よりザ・バレコンやNBA全国プレバレエコンクールの審査員を務めている。指導者としては、常に指導方法の改善に取り組み。より分かりやすく、生徒が上達を感じる為の指導に定評がある。解剖学(身体の仕組み)や運動生理学を取り入れた指導で技術力、表現力を論理的に向上させている。
西野 隼人
北海道生まれ。8歳よりバレエを始める。札幌舞踊会にて『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』、『コッペリア』のほか、千田雅子振付『カルミナ・ブラーナ』、金森穣振付『Angel’s Fragment』などに出演。2006年8月、オランダの王立コンセルバトワールに留学。07年11月にはオランダのアムステルダムで行われたガラ公演に出演。08年8月、Kバレエカンパニーにファースト・アーティストとして入団。09年9月、ソリストに昇格。主な出演作は、熊川版『ロミオとジュリエット』のマキューシオ、『海賊』のアリ、『くるみ割り人形』の雪の王/花のワルツのソリスト、『ドン・キホーテ』のエスパーダ、『シンデレラ』の王子、『白鳥の湖』のパ・ド・トロワ、『眠れるの森の美女』の宝石/4人の王子、『ジゼル』のパ・ド・シス、熊川振付『Simple Symphony』主演、アシュトン振付『バレエ ピーターラビット™と仲間たち』のジェレミーフィッシャーどん/ピーターラビット、服部有吉振付『戦慄』、リアム・スカーレット振付『Promenade Sentimental』など。13年8月、同カンパニーを退団。退団後は青山バレエフェスティバル、全国合同バレエの夕べ、世田谷クラシックバレエ連盟公演、全道バレエフェスティバルなどに出演。21年2月、Kバレエスクール認定校 Spirale Ballet Schoolを開校し、代表を務める。同年9月、Kバレエ カンパニーのバレエ・マスターに就任。
酒匂 麗
鹿児島県生まれ。8歳よりバレエを始める。2006年4月、東京バレエ学校に入校。同年10月より、川西バレエスタジオに所属。 2008年9月、Kバレエ カンパニーに入団。2013年1月ファースト・アーティスト、2015年8月ソリスト、2017年9月ファースト・ソリストに昇格。主な出演作は、『ロミオとジュリエット』のマキューシオ/マンドリン・ダンス、『ラ・バヤデール』のマグダヴェヤ/苦行僧、『くるみ割り人形』のフリッツ/ロシア人形、『カルメン』のレメンダード、『ドン・キホーテ』のサンチョ・パンサ、『シンデレラ』のバレエ教師/2人の道化師/小さな騎士、『海賊』の物乞い、『白鳥の湖』のベンノ/ナポリ、『コッペリア』の仕事の踊り、『ジゼル』のパ・ド・シスのリードカップル/ペザント、アシュトン振付『バレエ ピーターラビットと仲間たちの』ぶたくんたち、『レ・パティヌール』のブルーボーイ、『真夏の夜の夢』、バランシン振付『放蕩息子』の9人のならず者、スカーレット振付『Promenade Sentimentale』など。 Kバレエ スクール ティーチャーズ・トレーニングコース修了。21年9月、Kバレエ カンパニーのバレエ・マスターに就任。
柳元 隆太郎
17歳よりクラシックバレエを始める。 白鳥バレエ 白鳥見なみ、有馬秀人、貝谷バレエ團 土田三郎に師事。 2003年鹿児島県主催、鹿児島県バレエ協会「青少年のための芸術鑑賞事業」参加出演。2005年バレエ協会ソリストに昇格後、現在まで全公演に出演。2010年文化庁主催、鹿児島県バレエ協会公演『ジゼル』でヒラリオンを踊る。2011年宝山プレゼンツ「シアターミュジックコンサート」鹿児島交響楽団の演奏で『くるみ割り人形』第2幕パ・ド・ドゥを踊る。2015年和歌山県で開催された高野山開創1200年記念「空海劇場」にて空海役で出演。同年鹿児島で開催された国民文化祭では「古代」のヤマトタケルを演じる。2016年白鳥バレエ『ジゼル』全幕公演でヒラリオンを踊る。2017年「楽しい劇場へようこそ!」で『ワルプルギスの夜』サチロスを踊る。2019年白鳥バレエ70周年記念公演『平家物語』では平清盛の嫡男、重盛を踊る。2021年「福岡和の祭典」博多座公演にてバレエ振付・出演。
伊地知 真梨
若松 佳奈子
樋之口 明子
古垣 麻喜
増森 乙華
柿木 夏實/上妻 花/井上 心乃/鮫島 綾花/渡邉 蘭/佐々木 唯可/ほか
白鳥バレエ団員・研修生
[スタッフ]芸術監督/白鳥見なみ 総合プロデュース/白鳥五十鈴 振付/白鳥見なみ・白鳥五十鈴 舞台監督/井之上誠照明/足立恒 映像/立石勇人 衣裳/林なつ子・suzuki takayuki・白鳥バレエ衣裳部 美術/白鳥バレエ 照明操作/MBCサンステージ ヘアメイク/谷村結 記録/イージービデオ企画 広報デザイン/冨永デザイン 制作/白鳥バレエ
[掲載:朝日新聞]
[掲載:南日本新聞 2022年12月18日]
[掲載:朝日新聞]
[掲載:南日本新聞 2022年12月18日]
70周年「平家物語」が終わると、すぐに新型コロナウィルスが蔓延り始めた。
隔年で規模の大きい本公演を上演している白鳥バレエ、72年目である一昨年上演予定
であった「楽しい劇場へようこそ」vol.2は、74年目である今回まで持ち越された。
前回好評だったからと言って、同じことは繰り返したくない。
どうしたら観客が引き込まれるような舞台ができるか?と思っていた。
私は、舞台裏で育った、と言っても過言ではない。その臨場感をなんとか伝えたい。
裏って面白い。
みんなが見えないところで働いている舞台スタッフは、想像の世界を見事に具現化するプロ。
その感性、技術、匠。
そういう架空に命を燃やす人たちに接することができる幸せや面白さ。
いつも私が思うのは〜見た人の記憶に少しでも、何か残したい。だって、そのために全て投げ
打って懸けるのだから〜ということ。
楽屋は、前からどうにか料理したいと思っていた。
そして、ペトルーシュカの楽曲が、冒頭に使いたいと常々おもっていた。
振付師の操り人形であるダンサーと、ペトルーシュカは、重なり、楽屋と融合することにした。
しかし、コロナ禍、不安と希望とを両方行き来しながら、黙々と日常の生活を過ごす中、 私は私たちの生業であるバレエ、舞台が、世の中の人々に必要不可欠なものなのか?役に 立つことができるのか?戸惑っていた。
私は音楽に閉じこもる幸せを知るオタクで、想像の世界で色々な音楽の背景、ドラマを
想像し、それはリストとして集積。
そんな中、いつも触発されるヨーヨー・マの映画を見た。
それは、素晴らしいもので、みんなに見せたい崇高なプロジェクトであった。シルクロード
プロジェクトと言う。
多様な民族の根源的な音楽、それを奏でる、世に知られていない楽器の温かな調べ。 西洋音楽と東洋、大陸の土臭い音楽の融合であったり、垣根なく、敵対する国同士の ミュージシャンも、共鳴しあって音楽を奏でるその表情に触れ、9・11が背景の映画で あったにも関わらず、今のコロナ禍、戦禍、今こそ見て欲しい豊かな作品であった。
私が作品をしたところで、大したことでもなく、皆さん何を面白がって来てくださるだろうか、
などと自信もなく、その作品名として「モノローグ」とか「断章」とか候補があったが、なんとなく
しっくり来ない。
コロナは次々に変異し、初めての城山ホテル鹿児島でのスペシャルディナーショーも、
コシノ・ジュンコさんの衣装と神話、格別なミュージシャン、奇才で美貌の西島数博氏との
共演が叶うビッグイベントであるにも関わらず、2月28日に延期となった。
その日9月19日に、運命的(と勝手に思っている)出会いが訪れた。
写真家 藤原新也氏
私は60周年から70周年にかけ、沢山の本格的なステージを制作主演した。発表会
とは別に、70周年カウントダウンや、国文祭、高野山開創1200年、芸術文化奨励
賞記念も含めると、2年に一度と言わず、次々に大役が押し寄せた。
過酷な舞台上演を乗り越える中、人生にも悩んでいる時、出会った写真集「メメント・
モリ」の作者である。何かの度に思い出し、手を取る写真集。
私は救われた。
失礼な話、もうこの藤原新也氏、生きていないと思い込んでいた。
70年代からの写真だったし、調べたことがなかったのだ。
それをまた、母校女子美術大学付属高校の尊敬する恩師(現在、小倉の市立文学
館の館長である)今川英子先生が企画した大展覧会のフライヤーで知り驚く。
新刊「祈り」の出版も重なっていて、注目した。
今こそ読むべきな「メメント・モリ」。
コロナ禍になった途端に私に自然と浮かんだあの藤原新也氏の写真集は、私は
1年前の後援会報でもコラムに取り上げたばかり。Goである。
小倉まで行った私は、自分を救った「メメント・モリ」という写真集と藤原氏の新刊
「祈り」にサインを頂きながら、感慨深い感謝を述べた。
すぐに藤原新也氏の会員制オンラインのサロンに飛びついた私は、そこで、地球環境や世界の変化、藤原新也氏の目線や感性に触れることとなった。
そこには一方的でない双方向のコミュニケーションを持とうとされる藤原新也氏の
優しさや人柄も含め、色々な学びがあった。
藤原新也氏の展覧会は独特で、まず、写真だけでなく、書、絵、文筆とあらゆる
メディアを駆使される。
自分の感じた世界観を、見る人に旅をするように感じてもらいたいため、写真のサイズ
も巨大なものから小さいものまであり、自然と歩くだけで、沢山の共鳴を受ける。
私はその完璧なまでの空間全体を俯瞰した展覧会の完成度に脱帽し、おこが ましいと思いつつも、お伺いのメールを送った。
「藤原様のメメント・ヴィータ(生を想え)という概念と響きに触発されました。
創作者としての質問です。
私の創る作品に、テーマとして、メメント・ヴィータを使わせていただけないで
しょうか?」
メメント・ヴィータ(生を想え)は、新刊の帯に刻まれたコピー。
藤原氏の造語である。
これは、ノーではなく、−僕はそのテーマで新たに出版する可能性があるから、その後
ならどうぞ。
でも、寛大なお返事でそれだけでも興奮を覚えた。
しかし、すぐにNHK日曜美術館でクローズアップされた藤原新也氏のメメント・
ヴィータは、もう公的に発したので、使ってよしとなった。懐、深い!ラッキー極まりない。
私は映画を順に撮るような気持ちで、愛するスタッフ、キャストたちとそんな稀な出会いの作品に携わることができる、最高の幸せを感じている。
何が創りたいのか、どこへ行きたいのか?私に確かなものなどないが、感じるままに
正直に向き合うだけでよく、あとは見た人に委ねるしかない。
今までにない過酷さと幸せに感謝し、皆で共に「永遠の一瞬」を刻みたい。
最後に白鳥見なみ不死鳥伝説なるか?について。多分これは、死ぬまで舞台人で
いたい白鳥の自然な願いではある。60周年でラストステージにはしたが、予想以上
に人生は長かったのかもしれない。
白鳥はずっと体づくりに取り組んできたのだ。その成果を見せることにより、元気の
出る人たちがいるかもしれないから、と言う。
今でもすっと足が上がり、美しいリフトで空中遊泳できる。
83歳がきちんとポアントで有名作品を踊るとなると、それだけでギネスものかも
しれない。
多様な女神たちや、民族的な踊りも登場する第二部最後、白鳥見なみがずっと 赤い靴を履いてしまった少女であると証明してくれるだろう。
最後の最後に、メメント・ヴィータという言葉の持つ、人間臭い、力強い響きと
共に、思い出す叔父がいる。
話は飛ぶようだが、先日、今回もお呼びできる巨匠、照明の足立氏について、
今回の打ち合わせに来鹿下さった舞台映像家の立石氏より数々の伝説を聞いた。
嬉しそうに口悪く伝説を語る立石さんは、要するに足立さんを尊敬していて大好き
なんだと嬉しくなった。
私もリスペクトしてやまないこのお二人。
立石氏は、足立氏に育てられたと言う。
この舞台人の妥協無い世界の同志というような関係性の、いかに清々しいことか。
全て今回の構想の最初にはこの一流の仕事人であるお二方の、頼りにできる力が
あってこその台本。
感謝しかない。
もともと、バレエ一家である私は、そんな汗と情熱と色んな輝いた表情を舞台袖で 見てきた。
故有馬秀人、そして有馬賢太郎、有馬理、全て書き連ねたい衝動に駆られる。
バレエ台本を書きつづけた祖母。
そして白鳥見なみ。
夢と力強さに溢れた沢山のスタッフやダンサーたち。
舞台の輝いた一瞬に、これでもかと懸け続けた人たち。
この鹿児島県バレエ協会の積み重ねられた歴史は、
沢山の人の記憶に残っているだろうか?
私はその足跡を改めて見つめて、今尚何もできない私に同志として
力を貸して下さる竹下幸次氏、居なければ舞台ができないとさえ思う、
美粧の谷村結女史にも改めて感謝の思いが込み上げてくる。
何より、私の訳のわからない企画に目を輝かせてくれる
白鳥バレエのみんなは、もう家族である。
優秀なのはそれだけではなく、叔父が最後に
目をつけて育てた柳元隆太郎が、
立派に意志を引き継いでいることや、色々と感慨深い。
私は何も残せないかもしれなくても、
この幸福な舞台を、丁寧に生き切ろうと思った。
アンナ・パブロワが世界に巻いた種と
母、白鳥のバレエ協会の軌跡が重なる。
この鹿児島の「瀕死の白鳥」ならぬ
「不死鳥、白鳥」へのオマージュでもある
「楽しい劇場へようこそ」を私の見てきた、古き良き時代の群像たちに、
そして、息苦しいこの時代に生き抜く、全ての人に捧げたい。
次なる輝きは、今私の必死の様子を見て、 覚えてくれている誰かが 追い求めてくれると信じている。
古い映画のワンシーン。
バレリーナに老いた道化師が
生きろ、踊れと叫ぶ。
突然の短いピアノ前奏
中央、1人の女ダンサー
疲れ果て倒れ込んだ
リズミカルな音が刻み始める朝
忙しない現代
日がどんどん昇る
生命が芽吹く
ビル越しに空があけていく
脈動、生命の活動
行き交う人 など映像 音が重なり始める
病気がちな少年と夫婦(下手*1)
看護師、カップル(上手*2)
朝の支度をする上下の現代人の中央を突っ切るように、伸びやかに
ティーンエイジャーが走り抜ける
活発に踊り始める
あれもこれも楽しい子たち
未来を担う輝きに満ちている
病気がちな少年は病院へ
相思相愛のカップルは共に仕事へと出かけた
少女たちはキャッキャッ言って学校へ向かう
それを恨めしそうに見つめる少年。
カップルの美しい女は、幼稚園の先生らしい。
少女たちとじゃれついて恋人と共にいるのを
恥じらう姿はますます可愛らしい。
少年は僕は大丈夫と薬をつっぱねる
音 くぐもる
ダンサーは体を温め始める。
悪いニュース、それぞれに携帯画面を見て
フリーズ。
でも日常に走り出すみんな。
自撮りに励む。みんなそれぞれに謳歌する。
怖いものはないのかというほどに。
ひとりのティーンエイジャーが何か見つけて走り 出す。私の探していた物だと言わんばかりに。 次々に連なり追い始める。と
それは皆掴めなかった
舞台前方に追い疲れた皆んなが立ち尽くす。
それぞれに悔しみ、憧れ、欲しいと願うその
ものを見つめている。
1人上手前、じっとしていた少年は 舞台前方センターへ。しゃがみ込む。
静かに自分を見つめるような音
何かが密かに琴線に触れ、その何かは何
だろう?と探しているような。
映像は 戦乱 廃墟
皆、それぞれに
何かに衝撃を受け、後退り、顔を覆い
また、未来を信じたいと悩み、傷つき、
私の役割は?なぜ生きていくのか?
立ち止まる。
ダンサーは後ずさる皆とすれ違い少年に歩み寄る。問う瞳に戸惑うダンサー。すると、
映像 浮かび上がるのはアンナ・パブロワ
伝説となったプリマ。
※日本に来日してからちょうど100年。死に
ゆく白鳥の輝きに魅せられた者たちが、今の
バレエ文化を受け継いだ。
彼女が亡くなった時、舞台に登場するはず
だった舞台にスポットだけが照らされた。
映像に魅入る皆
ダンサーは見て?と少年に促す。アンナを。
身を委ねるかのように
瀕死の白鳥の動きをするダンサーに明かり
そこへ藤原新也のことば
でこの画になる光景てのは
ま 一言でいうと、「いのち」なんだよな
いのちがこうすっと沸き立つような…
それが美しさになるわけでぇ、
あちこちにこぉ−
生命力の発露が見えるっていうか…
映像 ぼんやりと朝露の蓮映る
そして鮮明に
皆 ふっと
手を、何かに差し伸べる
枯れそうな花なのか
今にも開きそうな蕾なのか
いたいけない小さな命の輝きに触れ
そして頬を寄せる
写真 掌の炎 映し出される
皆が見守る中、
小さな光は手から手へ運ばれる
少年とダンサーもそれに加わる
小さな少女が出てきて、それは渡された
少女の清らかな表情
少女去る
掻き立てるような性急なヴァイオリン、
行き急ぐ人々
エネルギー同士のぶつかり合い、
皆それぞれが生き急いでいる
リズム変わる
儀式のような祈りのような土俗的な動き、
次々に皆のめり込んでいく。
いつしか円の中央に
巫女のように、聖者のように
ステップを踏む女性ダンサーと
もう1人の男性ダンサー
皆踊りに癒されて行く
何かを享受する様に踊り出す
飛翔する鳥たちの影(照明)
皆、高揚し空を仰ぎ自転
皆に光が自分に降り注ぐ
鳥となって飛び立つかのように、飛躍する少年
希望に満ち満ちている
鳥の囀りと緑の世界
皆それぞれ休んで静かに
自然の中に佇んでいる
美しい生きた森
共生
慈しみ深い
天国のように戯れる、そこは地球
ダンサー
風に吹かれながら
柔らかいシルク一枚布を纏わせ
感動している
カタルシスを踊る男女は語らい見つめ合い
美しいパ・ド・ドゥ*3となる
走り抜けて去る
遊ぶ子供たち
ただ無邪気に笑って遊んでいる
明かり絞られる
ひょうひょうとした音楽が流れる
下手前から再登場するダンサー2人
4曲目のふたりである。
皆が踊りいつしか皆んな手拍子、
軽やかなステップを踏む皆
その中央に
ダンサーがコミカルに踊り笑い合いながら
舞台後方へ歩いて行く。
暗転 fin