●舞踏、音楽、美術、文学の総合されたものが、バレエであるようです。 だから、バレエの勉強ということは、ただ踊りが上手になるということだけでは、無意です。幼い子どもさんなら、物語に感動したり、物語りの美しさを味わうことの出来る心や、お部屋を、自分の手で、美しく飾ってみたり、花や森の美しさを感じる心を、養っていくことも、バレエの基本的な勉強です。 バレエの土台は、豊かな人間づくりです。 こういう意味で、白鳥バレエが、年々、盛んになっていくというお話をきいて、私は、たいへんよいことだと喜んでおります。
椋 鳩十(むくはとじゅう)は、小説家・児童文学作家であった。著作、受賞は多数。1947年から19年間、鹿児島県立図書館長時代鹿児島方式という図書館学を構築。図書館ネットワークに貢献した。県内の学校校歌の作曲多数。