白鳥見なみ
白鳥バレエ 主宰・芸術監督
公益社団法人日本バレエ協会九州南支部 初代支部長・現相談役
鹿児島県バレエ協会 会長
鹿児島県文化芸術振興審議会委員
鹿児島のクラシックバレエの草分けである白鳥バレエ主宰。1969年、文化庁芸術祭に地方から初めての参加を果たす。1973年再び芸術祭に参加。NHKバレエの夕べ、日本バレエ協会フェスティバル等にソリストとして出演。中央バレエ界でも活躍している。文化庁芸術祭参加以来、国内外で活躍、文化庁芸術祭参加作品『ヤマトタケル』『耶馬台』『平家物語』他多くの創作バレエを制作。九州バレエ界のリーダー的存在である。1990年日本の『白鳥の湖』と評された『平家物語』で3回目の文化庁芸術祭参加。シンガポール芸術節の招聘公演や、ロシアとのジョイントコンサートなど、海外との文化交流においても本拠地鹿児島より広く発信している。また「青少年のための芸術鑑賞事業」など、地方文化振興のための活動も、50年にわたり先駆的に取り組み活動している。
日本バレエ協会九州南支部初代支部長を、1984年から2004年まで務める。2009年60周年記念公演『平家物語』をファイナルステージとして舞台を降りたが、地方文化振興と、3歳から80代まで幅広い世代にわたる指導育成に、更なる意欲を燃やしている。鹿児島の女性を美しくしたいと云う願いで、自身のバレエ人生70年で培った経験を基に、理想的な身体作りの研究を重ねて完成した今の“白鳥メソッド”(白鳥バレエストレッチ)細い しなやかな 動きやすい 美しい身体になると評判である白鳥メソッドを指導している。
近年は、2012年白鳥バレエDOUBLE BILL公演、2014年白鳥バレエ創立65周年記念『ヤマトタケル』全幕、2015年高野山開創1200年「空海劇場」、2016年白鳥バレエ公演『ジゼル』全幕、2017年白鳥バレエ公演「楽しい劇場へようこそ!」、2019年白鳥バレエ創立70周年記念『平家物語』全三幕オーケストラ公演等々芸術監督として活動している。中でも2014年65周年記念公演『ヤマトタケル』は、日本のバレエとして今世紀最高の振付家モーリス・ベジャールの『ザ・カブキ』、イリ・キリアン『輝夜姫』と並んでもいいオリジナル大作であるという高い評価を得た。
【受賞歴】
1976年全日本舞踊功績賞、1977年第1回鹿児島県芸術文化奨励賞、1989年MBC賞、1991年橘秋子賞功労賞、1992年南日本文化賞、2003年地域文化功労者文部科学大臣表彰、2004年鹿児島県民表彰、2008年日本バレエ協会舞踊文化功労賞、2018年日本バレエ協会第1回指導者特別賞
白鳥五十鈴
白鳥バレエ 団長・プリマバレリーナ
公益社団法人日本バレエ協会九州南支部 運営委員
鹿児島県バレエ協会 副会長
鹿児島市芸術文化協会 理事
ロシア・ボリショイバレエ学校 マスタークラス修了
4歳より母 白鳥見なみに師事。幼少より(当時8歳)白鳥バレエのシンガポール芸術節招聘公演に子役として同行するなど、白鳥見なみの目まぐるしい創作活動の渦中で育つ。『ヤマトタケル』『邪馬台』などの文化庁芸術祭参加東京公演や、日本バレエ協会公演、フランスのプルミエルダンスールとの『ジゼル』など、先駆的な活動の白鳥バレエ成熟期にあたる。
バレエ初主演作は『かぐや姫』白鳥バレエの4回目の文化庁芸術祭参加作品である『平家物語』全3幕では、小督というソリスト役を踊り高い評価を得た(当時17歳)その当時より、鹿児島県バレエ協会の青少年のための芸術鑑賞事業「バレエへの招待」にソリスト出演し、現在はプリマとして主体となり現在まで続いている。
また、役者としても活動。文学座演劇研究所31期卒業後、大山勝美氏主宰の東京アクターズスタジオ(6期)卒業。以後、ドラマ・舞台・映画などで経験を積んだ。
バレエは、ワガノワバレエ出身の指導者・コリオグラファー(振付師)であるエレーナ・レレンコワ振り付け『ロミオとジュリエット』でジュリエット役を射止め演劇性の強いバレエの世界に活路を見出した。ロシアスターズバレエ勢と共に、華やかな白鳥バレエ創立50周年の記念を飾った。
クラシックバレエ作品や振り付け作品もレパートリーを増やし『ラ・シルフィード』や『ライモンダ』『ワルプルギスの夜』などプリマとして主演。平成28年度明治維新150周年かごしま文化力向上提案事業『ジゼル』、平成26年度芸術文化振興基金助成事業・平成26年度かごしま文化芸術活性化事業『ヤマトタケル』など鹿児島県の助成事業でも大作の主演を務めた。
創立60周年記念公演『平家物語』は鹿児島市民文化ホール(第1)にて2日間公演を果たした。大作の2日公演であったのは、白鳥見なみのファイナルステージであり、野村五十鈴が白鳥を襲名する重要な公演でもあったからである。
65周年『ヤマトタケル』では、オーケストラでの再演を果たし、舞踊誌でも高い評価を得た。
県外では、高野山開創1200年「空海劇場」にて日本文化とバレエと空海の宇宙観を表現した、白鳥バレエオリジナル作品を上演しプリマとして主役を踊る。
2016年ロマンティックバレエの代名詞とも言える『ジゼル』を本格的にオーケストラ上演を果たし観客がよりバレエに親しむためのレクチャーランチやワークショップなど、導入に関しても意欲的に取り組んでいる。
2017年「楽しい劇場へようこそ!」では構成・台本も手掛けバレエの楽しみ方を伝え新企画を成功させた。
2018年芸術文化奨励賞受賞記念トリプルビル公演で『シェヘラザード』『ショピニアーナ』に主演。
2019年70周年記念『平家物語』オーケストラ公演では主役の建礼門院徳子を踊り高評を得た。
2023年「楽しい劇場へようこそ!」Vol.2振り付け主演。「美しき神々の舞」in城山ホテル鹿児島にて主演。
【受賞歴】
2008年かぎん文化財団賞、2017年鹿児島県芸術文化奨励賞
<主な主演作>
文化庁芸術祭参加作品『ヤマトタケル』全二幕/文化庁芸術祭参加作品『平家物語』全三幕/『ラ・シルフィード』 森の景/『ワルプルギスの夜』/『ジゼル』全二幕/『ライモンダ』 二・三幕/ダッタン人の女たちの踊り/『シェへラザード』/『ショピニアーナ』
<創作>
sing!sing!sing!/ビバルディの四季/bach(バッハ)ヴァイオリン協奏曲ト短調
<その他>
ミュージカル ゴンザ 振り付け指導
<コラボレーション>
●MBC開局60周年記念 感謝の夕べ「蓬莱山」CGアート(河口洋一郎)、薩摩琵琶(島津義秀)、バレエ(白鳥五十鈴)
●高野山開創1200年記念イベント「空海劇場」
その他にも、地域文化振興のための芸術鑑賞事業、バレエ、ワークショップ、講演など、バレエの創造と普及のための活動に従事している。
<ドラマ・映画・舞台>
ジンギスカン、大奥、imagine911、女の一生、黄色い波、わが町、蔵、女将になります!、浅見光彦シリーズ 熊野古道殺人事件、チェスト!、逆送地、密命、巷説百物語 弧者異、など。ラジオパーソナリティーとして野村五十鈴のアン・ドゥ・トロワ
松下 俊子
白鳥バレエ 講師
公益社団法人日本バレエ協会 正会員
3歳より白鳥見なみに師事。 全国合同バレエ『ラ・シルフィード』で主役シルフ役、文化庁芸術祭参加東京公演『平家物語』では白拍子で好評を博す。2006年の白鳥バレエ創立65周年記念公演『ヤマトタケル』では、天の宇津女の魅力的な踊りで魅了し、『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』『パキータ』『ドン・キホーテ』他、ロシアバレエフェスティバルでも『踊りの祭典』『フレスコ』など、ソリストとして活躍した。 白鳥バレエ数々の作品でプリマバレリーナとして活躍。 2009年白鳥バレエ創立60周年記念公演『平家物語』では、妓王を踊る。2010年文化庁主催地域文化芸術振興プラン鹿児島県バレエ協会公演『ジゼル』全幕でもミルタ役で貫録を示した。
【受賞歴】 第21回鹿児島市春の新人賞
山元 美紀
白鳥バレエ 講師
8歳より白鳥バレエ入門。 数々の白鳥バレエ作品にソリストとして活躍。 主な作品に『コッペリア』のスワニルダ、『ラ・シルフィード』のシルフォード、『平家物語』『ヤマトタケル』『ジゼル』に主要キャストとして活躍。 並外れた集中力の持ち主で、白鳥見なみの舞踊に懸ける情熱を受け継ぐ者の1人である。 2009年の白鳥バレエ創立60周年記念公演『平家物語』でも、女官として熱演。2010年文化庁主催地域文化芸術振興プラン鹿児島県バレエ協会公演『ジゼル』にソリストとして出演。2014年65周年記念公演『ヤマトタケル』においてもソリストとして活躍。2016年白鳥バレエ公演『ジゼル』においては、バレエミストレスを務めながら出演。その後も、『シェヘラザード』『ショピニアーナ』や2022年の『鶴』など、白鳥作品には欠かせないダンサーとなっている。 指導者としても実績を積み、鹿児島県バレエ協会の「青少年のための芸術鑑賞事業」では、ソリストとして数々の役を踊りこなし、地域文化振興のためにも貢献している。
柳元 隆太郎
白鳥バレエ 講師
鹿児島県バレエ協会 事務局長
霧島国際音楽祭鹿児島友の会 運営委員
17歳よりクラシックバレエを始める。 白鳥バレエ 白鳥見なみ、有馬秀人、貝谷バレエ團 土田三郎に師事。
2003年鹿児島県主催、鹿児島県バレエ協会「青少年のための芸術鑑賞事業」参加出演。2005年バレエ協会ソリストに昇格後、現在まで全公演に出演。2010年文化庁主催、鹿児島県バレエ協会公演『ジゼル』でヒラリオンを踊る。2011年宝山プレゼンツ「シアターミュジックコンサート」鹿児島交響楽団の演奏で『くるみ割り人形』第2幕パ・ド・ドゥを踊る。2015年和歌山県で開催された高野山開創1200年記念「空海劇場」にて空海役で出演。同年鹿児島で開催された国民文化祭では「古代」のヤマトタケルを演じる。2016年白鳥バレエ『ジゼル』全幕公演でヒラリオンを踊る。2017年「楽しい劇場へようこそ!」で『ワルプルギスの夜』サチロスを踊る。2019年白鳥バレエ70周年記念公演『平家物語』では平清盛の嫡男、重盛を踊る。2021年から毎年「福岡和の祭典」博多座公演に出演し振付作品を発表。2023年7月フランス・パリで開催の「Japan Expo Paris」全4日間に和太鼓と共演。8月淡路島にて世界的バレエダンサーのウラジーミル・マラーホフ氏と共演。10月「With Love From Malakhov」大阪公演にてウラジーミル・マラーホフ氏、針山愛美氏と共演。2024年7月「Japan Expo Paris」に昨年に続き2度目の参加を果たし好評を得る。同年8月には、日韓文化交流として和太鼓演奏家と共に韓国釜山にて公演を行う。鹿児島県を拠点に国内外の舞台に出演をし、鹿児島県バレエ界において重要な男子育成にも力を発揮しはじめ、これからの更なる活躍が期待される。
主な出演作品は、文化庁芸術祭参加作品『平家物語』の平重盛、文化庁芸術祭参加作品『ヤマトタケル』のクマソの側近/ヤマトの兵士、『白鳥の湖』のジークフリート王子/ロットバルト/パ・ド・トロワ、『くるみ割り人形』のくるみ割り人形/王子/トレパック/スペイン、『眠れる森の美女』のデジレ王子/4人の王子、『ジゼル』のヒラリオン、『ラ・シルフィード』のジェームズ/マッジ、『コッペリア』のフランツ、『リーズの結婚』のコーラス、『シェヘラザード』の奴隷、『ライモンダ』など。テレビ出演2011年NHK鹿児島「かごしま一番星」他。
伊地知 真梨
白鳥バレエ 講師
3歳より白鳥見なみに師事。 主な公演出演作として、文化庁芸術祭参加作品『平家物語』妓王/小督/白拍子、文化庁芸術祭参加作品『ヤマトタケル』浜木綿の踊り/遊女、『ジゼル』ペザント/ドゥウィリ、『ライモンダ』ソリスト、『ラ・シルフィード』ソリストなど。定期発表会やジュニアバレエフェスティバルでも近年頭角を現し、『白鳥の湖』オデット、『くるみ割り人形』金平糖の精、『オーロラの結婚』オーロラ姫、『パキータ』パキータ、『コッペリア』グラン・パ・ド・ドゥ、『ジゼル』ヴァリアシォン、『ドン・キホーテ』夢の場森の女王、ジュニアのための創作バレエ、椋鳩十原作の『おしどり物語』母鳥等で活躍。近年も、オリジナルバレエでも古典でも重要なソリストをこなし、『シェヘラザード』『ロシア民族舞踊集』『シュピニアーナ』70周年記念公演『平家物語』でも祇王役を務め、優れた表現力を示した。白鳥バレエの中核とし躍進し続けている。また2007年から、鹿児島県バレエ協会「青少年のための芸術鑑賞事業」にも積極的に参加している。 その真摯な姿勢と、可憐な容姿と表現で魅了し、白鳥バレエの期待を担う若手として、今後も活躍が期待されている。