白鳥バレエ

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【10/22(火)放送】ニッポン放送/プリマバレリーナ・白鳥五十鈴~役者を経験して分かった、バレエの素晴らしさ

2019.10.22

 黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に白鳥バレエのプリマバレリーナ、白鳥五十鈴が出演。バレエの、また「白鳥バレエ」の素晴らしさについて語った。


黒木)今週のゲストは鹿児島を拠点に活動されている白鳥バレエ、プリマバレリーナの白鳥五十鈴さんです。お母さんが白鳥バレエを主催されていた。生まれたときからお母さんがバレリーナでいらっしゃるわけですから、見様見真似でバレエを習おうと思われたのですか?

白鳥)実家の1階が稽古場という環境で育っているので、早く楽しく曲に合わせて踊りたいと思いながら、幼少を過ごすわけです。小さいころはきちんとしたバーレッスンをするのではなく、リズムに合わせて『くるみ割り人形』など、子どもに合わせた作品を楽しく踊っていました。

黒木)だけど、バレエは本当に体力を使いますよね。

白鳥)『白鳥の湖』の2幕をこの間やったのですけれど、途中で舞台から捌(は)けたくなるくらい、ギリギリのところで踊ります。

黒木)ものすごいエネルギーで、好きでなければ続けられませんよね。

白鳥)そうですね。私はドラマティックバレエが好きで、作品のドラマ性に触れることで、演劇に興味を持って役者を目指した時代もあります。白鳥バレエでは『ヤマトタケル』や『邪馬台』など、変わった作品がつくられています。私が再演もしくは上演しないと、もういまの人たちは忘れてしまいます。こんなに素晴らしい作品があるということを上演して、伝えて残したいと思っています。

黒木)作品は大切な子どもみたいなものですよね。作品を伝承されて行くようなお役目もあるということですね。

白鳥)一時、役者をやっていた時代もあったのですが、不器用なほうなので、全然前に出ることができませんでした。俳優に興味を持ったのも、子どもは大人たちの気を引くために、嘘をついたりするではないですか。そういうところを見て、人間は不思議だと思い、いろいろと演じたくなったのでしょうね。

黒木)高校を卒業して文学座に入られたということですが、そのときはもうバレリーナになるのはやめようと思っていたのですか?

白鳥)続けてはいましたが、二足の草鞋と思われるのが嫌で、やっていても隠していました。

黒木)芝居だけを勉強されたということですね。

白鳥)勉強している苦行の時代がありましたね。

黒木)苦行ですか。でも思いはいろいろあるのでしょうけれど、バレエの世界へ戻っていらしたということですね。

白鳥)いろいろなハングリーさを知りました。みんな表現することに一生かけてやっているということを、勉強できたと思います。バレエから離れたことで、狭いバレエの世界にいただけではお伝えできない部分を私が橋渡しとして、いろいろな環境の方がバレエを見てくださるよう、エネルギーを使えるようになった気がします。

黒木)外に出てみて、気が付いたことがあるということですね。

白鳥)バレエの『ロミオとジュリエット』はプロコフィエフという作曲家の作品で、いまもよく上演されますが、それをさせていただいたときに「お芝居をしていてよかったな」と思いました。