黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に白鳥バレエのプリマバレリーナ、白鳥五十鈴が出演。白鳥バレエで教えていること、また11月に上演される『平家物語』について語った。
黒木)今週のゲストは鹿児島を拠点に活動されている白鳥バレエ、プリマバレリーナの白鳥五十鈴さんです。表舞台で活躍されているのはもちろんですが、未来のバレリーナも育てていらっしゃると思います。現在は何人くらいいらっしゃるのですか?
白鳥)いまは4歳から70代まで、いろいろな年齢層の方がバレエに触れてくださっています。舞台でバレエダンサーになりたいという人もいれば、長く健康な体を保ちたいということで始められる方もいます。外部の生徒さんを含めて、150~160人でしょうか。いま鹿児島全域で研究所ができています。世界で見ても、日本はバレエ人口が多いらしいです。
黒木)日本が。そうなのですね。
白鳥)アマチュアの世界が盛んだということだと思います。ヨーロッパではプロになると生活も安定して、国で擁護されているのですが、それ以外の人たちは逆に、特別な世界だということでバレエを始めることはないようです。
黒木)バレリーナの育成など、プロを目指さない方にもバレエを教えていらっしゃる。あとはどういうことをなさっているのですか?
白鳥)フランスが舞台の『ジゼル』という作品をやるときに、バレエが盛んになった時代のフランス料理をいただきながら、バレエの歴史、背景を知ってもらうというワークショップを開いています。お友達の発表会で子どもたちのバレエは観るけれども、それ以上は興味を持ったことがないという方がいらっしゃるので。
黒木)11月に上演される『平家物語』は、団員の方々とゲストの方で構成されているのですか?
白鳥)そうです。
黒木)団員の方のなかでも、プロを目指す方ですか?
白鳥)社会人で仕事を持ちながら、ライフワークとしてバレエに関わっている人も多いです。
黒木)いろいろなバレエ団からゲストをお呼びになるのですか?
白鳥)いろいろなバレエ団で活躍している方の力をお借りしています。
黒木)今回はどなたですか?
白鳥)東京バレエ団のプリンシパルを長年やられていた、高岸直樹さんです。巨匠であるモーリス・ベジャールの作品『ザ・カブキ』という大作があるのですが、その作品で世界公演をして、日本の男性舞踊師のなかでは代表のバレエダンサーとして認識されています。今回『平家物語』で挑んでいただく清盛役は、プリンシパルとしては個性的な役で、演技的に頑張ってくださるのですごく嬉しいです。日本のものは女性が長い黒髪で、十二単を着て女性のしとやかさを表しますが、着てしまうと動けないので、その雰囲気を出せる衣装を研究して薄物でつくっています。布の重なっている感じを出しても、体のラインが見えないと表現が伝わらないので。